さて、いよいよ下地作りへ突入です。
								・・・既にサフ吹いてしまっていますが・・・(笑)
								以前の溶け出しボディーのリカバ時に全体を#600のペーパーで一皮剥いてあったので、仕上げとして#1000のペーパーで整えたくらいです。
								あとはBMCタガネの0.2mmを使ってガンガンとモールドを深彫りして行きます。
								最近の感覚としては「ボディーに貫通する寸前」くらいがベストです。
								しっかりと深く彫っておくと、後にスミ入れを流さなくてもモールドをパキっと見せることが可能なんです。
								ここ最近作ったものはみんなこんな具合に作業をしています。
							
							
							
								グレーサフを一晩ドライブースで寝かせてから、白サフをザザザっと吹きました。
								ちみなにサフは専らクレオスの缶スプレー派です(笑)
								いや、サフってブラシでチマチマ塗るの大変じゃないですか(笑)
								「缶で吹くと吹き過ぎてモッタリする」なんて言いますが、吹き加減にもよりますし、
								ウチの場合は各サフ工程ごとに#2000のペーパーで表面均しをしているので、ある程度厚塗りくらいの方が良いんです、ハイ。
							
							
							
								サフが乾いたところでシャーシとフィッティング。
								というよりどの工程においてもこの姿が見たいだけ(笑)
								ボディーも真っ白になって、いよいよ塗装に入れます。
							
							
							
								先述の通り、サフは本塗装前に#2000のペーパーで表面を均してあります。
								ウチの愛用する白サフ「Mr.ベースホワイト1000」は、グレーサフの1200よりも番手が荒い為、塗膜がどうてもザラザラになってしまいます。
								本塗装前には必ず#2000のペーパーで均します。
								丁寧・均一にペーパーが掛かればサフだって光ります(笑)
								ちなみこのサフのペーパー均しのタイミングでどこか1箇所でも角(下地)が出る様であればアウトです。
								それは均一な下地処理ができていない証拠になります。
								そのまま塗装を進め、クリアを吹き、研ぎ出しに入った際、必ず角(下地)を出してしまう原因となってしまいます。
								入念な下地処理こそが研ぎ出し時にハゲを出さない秘訣だと思います。
							
							
							
								~翌日~
								いよいよ本塗装に突入です。
								今回はホンダ純正色の「ミラノレッド」に塗装をします。
								まずは定番の下塗り、ピンク塗装をしておきます。今回はMr.カラー#63のピンクをそのまま使っていますが、
								このタイミングで塗る色が用意できている場合は、本塗装に使うレッドに白を混ぜて作ったピンクを塗るのがベストです。
								自分がこれから塗ろうとしている赤に一番近い色を再現できますよ。
							
							
							
								なんてことを書いておきながら、メインに塗る色をまだ作っていなかったので、ちゃっちゃと作ります。
								ホンダ純正色の「ミラノレッド」ですが、真っ赤と言うよりは、少し朱色掛かっている感じと判断し、
								Mr.カラー#3のレッドに#59のオレンジを7:3くらいの比率で混ぜた色を作りました。
								余談ですが、Googleで「ミラノレッド」で検索すると、検索候補で「ミラノレッド 色あせ」なんてキーワードが出て来ます。
								調べてみると、そもそも赤という色自体がかなり色あせする色なんだそうな。確かに我が家のミニも色あせ来てるわ・・・(笑)
							
							
							
								あとはザザザっと塗装をして行きます。
								今回赤は、最初ちょっと薄め→ちょっと濃いめ→ちょっと薄め→シャビシャビ吹き、という段階を重ねてみました。
								最初から濃い目で吹くと黒ずんだダマが出易いするため、最初は薄いものを全体に吹き、
								ある程度赤くなったところでムラを隠す様に少し濃いめを吹き、あとは順番に薄くして行き、
								最後にはシャビシャビになるくらいの物をドバっと吹いて塗膜に平滑感を出しておきました。
								最後にお触り保護用に軽くクリアを吹いて、本塗装膜をコートして完了です。
							
							
							
								触れる程度に乾いたのでまたシャーシとフィッティング(笑)
								常にシャーシとフィッティングをさせて確認をすることで、新しいヒラメキとかがあったりするもんです(謎)
								赤いインサイトもビっとしていて良いですねぇ。
							
							
							
								続いて後ろから。
								ん~やっぱインサイト良いなぁ。
								プリウスよりもインサイトの方が好きかも(笑)
							
							
							
								眺めていたら1つひらめいたので試してみた。
								ホイールのスポーク部は黒形成色にメッキ処理だったので、シルバーに使うにしてもメッキを落としておいた方が塗り易いので、ハイターに浸してメッキを落としました。
								黒くなったスポークにメッキのリムを合わせて再フィッティング。
								おぉ、コレもアリじゃない??
								むしろスポークが黒くなったことでリムのメッキ感が強調され、スポーティー感が増した気がする。コレで行くか・・・?(笑)
							
							
							
								~翌日~
								本塗装を1晩寝かせていよいよクリア吹きです。
								クリアを吹く量の目安ですが、私の場合、ここ最近はクレオスの缶スプレー「1本分」という計算をしています。
								まずは半分くらい残りのある物から吹き、全部使い切る前に切り替え、新品の2本目を半分くらいまで吹くという感じです。
								これは缶スプレー缶内のガス圧を考えての吹き方です。スプレーと言うのは、新品の時のガス圧はガンガンですが、使い進むにつれてガス圧が下がり、吹き出した塗料がブツブツになり易くなります。
								そこで最初は慣らし吹き程度にガス圧の少ない使い掛けを吹き重ね、最後は新品のガス圧の高い物をドバっと吹きます。
								これで塗膜をできるだけテロテロの状態で吹き終わることができます。
							
							
							
								そもそもエアプラシを持ってるんだからブラシで吹けばいいじゃん?という話なのですが、
								自分の経験上、ブラシで少しづつ吹くと、どうしてもそのタイミングでホコリが混入し易くなる傾向にある様で、
								それであれば缶スプレーでザザザっと勢い良く吹いた方がホコリも混入し難いと考えたからです。
								そして何より超手軽だから(笑)
								1台作る度に新品のクリア缶が必要になりますが、ここ最近、この方法で角(下地)を出したことはないので、
								1/24スケールのクルマに関してはこの量が丁度良いと考えています。
								但し噴射用ガスたっぷりの缶スプレーは乾燥時間が長時間になるのはネックですが・・・。
								まぁその間に他の作業を進めておけば良いワケですからね。
							
							
							
								ただ、数年前にクレオスの缶クリアの溶剤成分が変わったのか、以前の物に比べ、非常に乾き難くなっている様に感じます。
								その為、乾燥時間は充分、十二分に取っておいた方が、長くに渡り大切な作品を完成時と同じ状態で維持することができます。
								夏場で3日~一週間、冬場だったら一週間~一カ月くらいは寝かせても良いかもしれません。
								これはドライブースを使用しての強制乾燥の場合なので、常温乾燥の場合は更に時間を置いた方が良いかもしれません。
								模型作りには非常に時間が掛かりますが、待った分だけそれに応えてくれると思います。
								クリア層はカーモデルでは「命」と言える部分です。焦らずじっくりと時間を掛けて乾燥させてやりましょう。
							
							
							
								室温27度、湿度35~40%の室内にて塗装し、室温40度、湿度Lo(低過ぎて計測不能)のドライブースの中で3時間乾燥させ、触れる状態になりました。
								吹き終わり直後は「濡れる様な光沢感」だったワケですが、3時間で若干ヒケ、現在はその様な状態です。
								ここから一週間~二週間も乾かせば、もっとヒケが進行するでしょうね。
								さてさて、どこまでヒケますやら?
								ということで一週間~二週間くらい寝かせようと思います。
								しばしインサイトの製作記は中断です。
								カラーサンプルは内装も無いし…何か別の物でも触りますか・・・(笑)
							
							
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