
ホンダのディーラーで展示されている「カラーサンプル」を使用し、今話題のカスタム「hellaflush(ヘラフラッシュ)」スタイルに仕上げてみました。元を辿れば2008年の名古屋オートモデラーの集いに、
有楽町マリオンのからくり時計さんが
FDシビックを教習車にカスタムされていたのを拝見したのがきっかけでした。「こういう使い方もあるのなぁ~」と関心しつつも、材質が何なのか(大抵はダイキャスト製というのが相場)、内装が再現されていないのは致命的だなぁ…と思いながら、その時はスル―をしていました。その後色々と調べてみると、材質はプラモと同じプラスチック製だということが分かりました。しかし内装が再現されていないことから、カスタムには不向きだなぁ…と常々思っていました。
そして2012年、アオシマのレクサスGS400を作って以来、今アメリカで話題のhellaflushやstanceなどのカスタムに興味を持ち、ベースとなる車種の模索をしていました。そこで再浮上したのがこのカラーサンプルでした。内装再現がされていないのは依然致命的ではあるものの、ヘラフラ系の場合は「足回りのセットアップが全て」と言っても過言ではありません。
そこでお得意のYahooオークションにて色々と探していたところ、ブリリアントスカイメタリックのインサイトを発見。2000円くらいで落札をすることができました。塗装も実車用塗料&ウレタンクリアでコートされているので、「ボディーはそのままで、足回りだけイジればいいや」と思っていました。しかし、いざ現物が届いてみると、実車用塗料でペイントされている為、メタリックの粒子の細かさが、1/24スケールに合わせるには無理がありました…。気が付いたらバラしたボディーをシンナーに浸していました…(笑) なお、以降経験から、プラモデル用のシンナーに浸す事は厳禁と判明しました。強固なウレタンクリアを溶かすには長時間シンナーに浸す必要があり、その間にプラが溶けてしまう可能性が非常に高くなります。事実、このインサイトも表面が溶け出し、ドライブースで強制乾燥をさせて何とかリカバをしました。以降は
ヤマさんから教えて頂いた実車のガソリンタンクの水抜き剤を使用しています。速攻での剥離はできませんが、ジップロックなどに入れて1~2日程度放置後、歯ブラシで軽くこすってやれば簡単に剥離をすることができます。真似をされる方はくれぐれもシンナードボンは厳禁です(笑)
さて、今回の方向性はhellaflushと言うことで、小径ホイールにひっぱりタイヤ、シャコタンにハの字というスタンスにこだわって製作を進めました。ボディーはBMCタガネの0.2mmで貫通寸前までモールドを彫り、クレオスの旧8番(凸フタ)のシルバーをベースに調色した物を塗装しています。このキメの細かくしっとりとしたメタリック感はクレオスの旧シルバーでしか再現できないんですよね。なんで材質変えちゃったのかなぁ…。
ホイールは
山猫さん直伝のフジミの17インチBBS-RS(実寸16インチ…)のリムを切り飛ばし、同フジミの17インチ(実寸16インチ…)ワイヤーホイールのリムを組み合わせる「リバレル」方式で再現をしました。メッシュ部は白でペイントをし、イワユル「プリマドンナ」を再現してみました。
足回りは元のシャーシを解体し、ホイールハウスはジャンクパーツから流用、ステアが可動できる様にプラ板などをベースに自作をしました。1/24スケールならば、ステア可動は必須と考えるワタシ的コダワリです。
デカールはネットで拾って来た画像を元にデータを作り直し、アルプスMDプリンタで印刷した物をそれっぽく貼っておきました。ナンバープレートの「NOT ECO」はエコブームに対する反骨精神の現れです(笑) 世間ではエコだとか燃費だとか騒がれていますが、私はクソくらえ派です(笑)
そんなこんなで10月頃には無事完成、11月の名古屋オートモデラーの集いへ持ち込むことができました。その手が好きな方には大変好評だった様で、ホンダのカラーサンプルを使ったカスタムは既存のプラキットに飽き足りた方々の中での1つのトレンドとなって行きそうな予感を感じました。私もこの方向性で何台か作りたい物がありますので、しばしこんなスタンスが続きそうな気がします(笑)